ブラジル19「紙を正確に3等分に折る方法」

2007年03月14日

※この日記はmixiにて過去に投稿されたものです。

今朝、突然の来客がありました。
わたしの友達の知り合いのおばさんの親戚のおじさんという、まるでよく冗談で使われる赤の他人みたいな関係なんですが、本当にそうなんです。
サンパウロでオリガミの研究をされてる日系人の方です。

なんでも、日本語について助けて欲しいとの事でわざわざ来てくれたんだけど、私の知る日本人の中で一番日本語について不適任な私に頼らざるを得ないとは、なんて運の悪い人なんだって申し訳なくなっちゃいましたね。ごめんなさい。

内容としては、日本のオリガミ会館の人が、そのおじさんに仕事の依頼をメールで送ってきたんだけど、その断りの文章を書いてほしいとの事。
で、不肖、ハトが、軽く全部ひらがなで文章書いてあげて、その件は終わり。

その後、なんとなくその人のオリガミの研究を見せてもらったりした時に、ふと私の青春のひとコマがよみがえる。
…それは、約15年前のある日、当時の職場の人から聞かれた事。
「○○君(ハトの本名)、この紙の正確な3分の1のところ見つける方法知らない?」
彼はその時、ダイレクトメールを封筒に詰める作業をしていて、なんとか綺麗に3等分に折りたかったらしい。…

この出来事が脳裏に浮かんだ私は、そのオリガミ研究のおじさんに折り方を聞いてみる。

すると、おじさんは紙切れを取り出して2つに切り、その一つを使って折り始めました。
(おおー!やっぱ見つけ方があるのかー!)期待で胸いっぱいになるおれ。

ところが、おじさんは適当に3つに折って段々正確な場所を見つけるという、誰でもやれる例のやつを見せるじゃありませんか。
「多分、日本ではこうやってるんじゃないかなあ。」と、おじさん。
(ああ、その通りさ。あなたの実力はその程度か。期待して損したよ。)心の中でつぶやくおれ。

「で、それは簡単な一つの方法。他にもいくつかあるんだよ。」と、今度はもう一方の紙で折りだすおじさん。
「最初に半分に折って、そこの折り目にこっちの角を合わせて、ここをの角をここにあわせると…。ほら、3分の1だろ。」と、おじさん、見事に3等分された紙を差し出す。

「おおおおー!すごいっ!えっ?えっ?どうやったの?」
感動に打ち震えるおれ。
なるほど、こうやるのかあ。

もう一度見せてもらって折り方を覚えた私。
ふと、感心しながら、
「これをここに合わせると、なぜここが3分の2になるんですかねえ。」
と、軽く聞いてみた。

するとおじさん、
「それはつまりね。こうなんだよ。」
そのオリガミを使ってパパパーと数式を書き出すイカスおじさん。
「ここでは、ピタゴラスとタリスの定理を使うんだよね。」
おおお、聞いたことはあるがよーわからんあれかー!
なのに、オリガミに書きながら説明してくれるから分かりやすい。

答えは、“y=2e/3”だ、そうです。
「おおおおおおおお!なるほどー!!!」
折って三等分にするだけでなくて、なぜそれがそうなるのかを数式を使って分かりやすく説明できるおじさんに最高に感動するおれ。

実は私は、水戸黄門系=最初はなんでも無さそげだけど本当はすごい実力持ってる系、に大変弱い。
社会に出てからも、仕事とかその辺とか、でかい口を叩いていて実力は大したこと無い系を目にするけど、その逆ってあまり居ないような気がする今日この頃。
最初は相当あなどってたのに、最後は地面にひれふしそうなくらいに猛烈に感動しておじさんの講習は終わりました。

「いやー、今日はありがとね。助かったよ。」と、おじさん。
いやいやいやいや、何をおっしゃいます。こちらこそ胸いっぱいの感動をありがとう。

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ハト|カポエイラ講師

ハト カポエラ講師

■カポエイラのインストラクター ■ブラジルとイギリスで修行留学 ■女優/モデル/芸能人/役者さん等指導 ■一般人向け指導数述べ15,000人以上 ■渋谷とオンラインでクラス開催中